プロフィール

ボブ・ワードはニューヨークで20年間、ジャズギタリストとして活躍。彼の最初のアルバム、ニューヨーク・ジャズ・ギター・アンサンブルによる「4 on 6 X 5」は、ジャズギターの巨匠ウェス・モンゴメリーへのトリビュートとしてリリースされた。共演した主なプレイヤーには、ジャック・マクダフ、ウォーン・マーシュ、バリー・ハリス、ボブ・ロックウェル、スティーブ・ラスピーナ、ティム・リース、マーク・ジョンソン等がいる。

レコーディングそのものに強い興味を抱いたボブは、「カレント・サウンズ・レコーディングスタジオ」をオープン。ジャズを中心としながらも、他のジャンルのレコーディンにも多く携わる。MMW、リーチー・バイラック、ベニー・ゴルソン、ジョン・アバークロンビー、モービー、チャカ・カーン、ジョン・ピザレリ、マーク・コプランドといった面々がカレント・サウンズでレコーディングを行った。

作曲家としてのボブは、ジョージ・ベンソン、グローバー・ワシントン・ジュニア、ラムゼイ・ルイスに楽曲を提供している。ジョージ・ベンソンのアルバム、「ザッツ・ライト」に収録された「ザ・シンカー」は、アーバンヒットとなった。

「ブードゥー・ドッグス」はラリー・ゴールディングスとパートナーを組んだ新しい試みのワールド・アシッド・ジャズのアルバム。出来栄えにハッピーな二人は再度チームを組んで第2弾のレコーディングを予定している。

2001年に沖永良部島に来たボブは、新境地を開いた。当地で制作された「ドリーミング・イン・ザ・クラウズ」は、島の心温かい人々に捧げられたアルバムである。また、三味線にも挑戦し、島の音楽や踊りにも影響を受けた。その産物としての「踊ろう島唄で」は好評を博した。

レゲエからジャズまで様々なスタイルの音楽に携わり、日本の各地でコンサートも行っている。2002年11月には、シングルレコード作成の予定を変更してアルバム「じゃがいも」をリリース。沖永良部島での楽しい生活の様子が伺える一枚になっている。

ニューヨークに戻った後、友人達とジャズクィンテットを再編成。メンバーは、ティム・ウィメット(トランペット)、ブルース・ウィリアムソン(アルト&テナーサックス、ベースクラリネット)、ケリー・フリーゼン(ベース)、岡本太郎(ドラムス)。日本滞在中に作曲した曲を「ザ・ニューヨーク・クィンテット」として2004年にリリース。

ボブには音楽に対する情熱に引けを取らないもう一つの対象があった。それはセーリング。ニューヨークでの音楽活動やレコーディングスタジオ経営にひと区切りをつけた後、船のキャプテンの資格を取り、セーリングを教えたり、カリブ海の島々やインド洋を渡る航海に出たりした。その後2009年からカリブ海の島々でヨットチャーターの仕事に従事。

そして、十分にチャージアップした2015年の11月からは東京に居を構え、新たな音楽活動のスタートを切った。現在、都内を中心にパワフルでエキサイティングなボブ・ワードジャズライブを行っている。同時に万端の準備を整えて、カレント・サウンズ・レコーデイングスタジオも再オープンした。




New York Jazz Guitar Ensemble 4 on 6 X 5